となりにオヤジと若い女が座っている。朝っぱらから何やっているんだろうと思いながらコーヒーを啜った。
オヤジは女に黒と白の水玉模様の袋にピンクのリボンを掛かったプレゼントを渡している。
女はありがとうなんて言いながら次のプレゼントをねだっている。
嫌悪感が湧いてくる。
それはオヤジに対したモノなのか、それともプレゼントをもらっている女への嫉妬心を抱えている私へのモノなのかは私にはわからない。
オヤジが去り、週刊誌を広げている女の将来が気になっている私はもうすでにそういった年頃ではなくなったんだな、と心淋しく思った。
日本に帰ってくるたびに私は浦島太郎状態である。
何年かに一度の帰国。
私は全く変わらないのに周りが変わっていく。
私は誰、ここはどこ状態である。
慣れし故郷を求め、日本を堪能しに帰って来ているわけではない。
やはり私の居場所はないんだな、という確認の為の訪問である。
未だに認める事のできない、自己確認であるに過ぎない。
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